大手電子部品メーカーの工場で働いています。うりです。
大手工場は人によって、
- 安定して働けるため「勝ち組」
- 工場勤務という時点で「負け組」
というように感じ方が様々です。
そこでこの記事では、実際に大手工場で働く私が、
- 大手工場のメリット
- 大手工場のデメリット
- メリット・デメリットを含めて考えると勝ち組か?
について解説していきます。
大手工場の実態をぶっちゃけていますので、ぜひ最後までご覧ください!

【自己紹介】
- 20代後半
- 大手電子部品メーカー勤務
- 製造工場配属
- ライン工歴2年
- 設備保全職6年目
- 3交代勤務実施中
大手工場のメリット
大手工場で働くメリットは、この4つ。
- 中小工場より年収が高い傾向
- 社会的信頼性があがる
- 労務管理がしっかりしている(残業・休出が少ない)
- 有休の消化率も高く、急用でも休みやすい
それぞれ解説していきます。
中小工場より年収が高い傾向
大手工場は、中小工場より年収が高い傾向があります。
これはデータでも出ており、下図のように従業員数が増えるほど給与額も上がっているとわかります。
※業種関係なく調査した結果。工場のみの結果ではない。
また夜勤がある場合、大手工場はしっかりと手当てがつくため、さらに年収が跳ね上がります。

夜勤での手当てに関して、大手工場は中小工場よりしっかりともらえる印象です。
夜勤をする場合に用いられる、4直3交代勤務について書いています。参考にしてみてください▼
>>【工場勤務の宿命】4直3交代勤務とは?メリット/デメリットも解説
社会的信頼性があがる
みんなが知っているようなメーカーの工場で働くと、社会的信頼性が上がります。
特に、このようなメリットがあると感じます。
- 周りの人の見る目が変わる
- 転職する場合、大手工場のネームバリューで有利に働くことも
世間一般では「工場勤務」=「底辺」と思われることがあるようです。
ですが、「トヨタ自動車の工場で働いている!」と言って、「底辺」なんて思う人は少ないでしょう。
このように大手工場というだけで、周りからの目も変わってきます。
>>【断言する】工場勤務は底辺なわけあるか!底辺と言われる理由に反論
また、もし別の会社に転職することがあっても、大手工場のネームバリューによって有利に働くこともあるようです。
このように、社会的信頼性が上がるのはうれしいポイントです。
労務管理がしっかりしている(残業・休出が少ない)
大手工場は労務管理がしっかりしているため、残業や休出が少ない傾向があります。
残業や休出が少ないにも関わらず、しっかりと稼ぐこともできるためおすすめです。
ただし、会社や配属先によります。会社選びと、どこに配属されるのか運が重要です。

空いた時間に息抜きや、副業もできるためとても良いですね!
有休の消化率も高く、急用でも休みやすい
大手工場はある程度余裕を持った人員配置をしているところがほとんど。
そのため、有休の消化率も高く、急用ができた場合も休みやすいのはうれしいです。
また、気兼ねなく休みが取れる環境であれば「この前休ましてもらったから、Aさんが休みの分頑張ろう!」という気持ちにもなれます。
ほかの人が休むことに対しても嫌な気持ちにならないですし、良い雰囲気で仕事ができるのは大きなメリットです。
大手工場のデメリット
大手工場で働くデメリットは、この4つ。
- 業務の範囲が狭く、スキルアップしにくい
- 学歴によって出世のチャンスが少ない
- 会社への貢献度を感じにくい
- 変な人が多い。人間関係も上辺だけな感じ。
それぞれ解説していきます。
業務の範囲が狭く、スキルアップしにくい
大手工場では、仕事内容が細分化されていることが多いため、業務の範囲が狭いです。
そのため、「多くの業務を経験してスキルアップをしたい!」という人にはデメリットになります。

実際、大手工場から転職してきた人より、中小工場で働いていた人のほうが即戦力となるスキルを持っている印象です。
逆に言えば、その分覚える仕事は少ないので、「たくさんの仕事を覚えるのは嫌だ!」という人にはメリットになりますね。
学歴によって出世のチャンスが少ない
大手工場で出世しようと思うと、ある程度の学歴が必要になります。
課長クラスのほとんどが、大卒や院卒の人というのが現実です。
そのため「出世して、のし上がりたい!」という人にはデメリットとなります。

高卒や中途でも係長くらいまでの出世は可能です。どの程度まで出世したいと考えているのか次第ですね。
逆に、「出世までして責任を負いたくない!」という人であれば、メリットと言えますね。
会社への貢献度を感じにくい
会社が大きくなればなるほど、自分の仕事が会社へ貢献しているのか感じにくいです。
例えば、
- 自分が休んでも問題なく工場は動く
- さぼっている人がいる。でも、問題なく工場は動く。
- ○万個製品を作りました。規模が大きくイメージできない。
このように感じ・考えると、ほんとに自分は必要か?と思ってしまします。
そのため、仕事へのやりがいを感じにくく、モチベーションをキープすることが大変です。
ですが、考え方を
- 自分が休むとみんなが大変になる。
- 頑張っていれば評価が上がる。ボーナスUP。
- 数値で効果が見えるような改善に取り組んでみる。
というようにポジティブに変えることで、モチベーションをキープしていくことが大切です。
変な人が多い。人間関係も上辺だけな感じ。
大手工場は、
- 工場という職業柄、少なからず変な人がいる
- 黙々と作業する仕事が多く話すタイミングがない
- 従業員が多く、1人1人と親密な関係になりにくい
このような特徴があります。
工場は黙々と作業することが多く、コミュニケーションの苦手な人にも人気の仕事です。
そのため、仕事中に話すタイミングも少ないですし、ちょっと変わった人が集まりやすいです。
また従業員が多いため、1人1人と仲良くなるというより、上辺だけのような微妙な感じの付き合いが多い印象です。

もちろんプライベートでも仲のいい会社の人もいます。けど、従業員の人数に対して、仲のいい人は少ないですね…。
大手工場勤務は「勝ち組」と言える
大手工場のメリット・デメリットについて、解説しました。
まとめると、こんな感じ。
- 中小工場より年収が高い傾向
- 社会的信頼性があがる
- 労務管理がしっかりしている(残業・休出が少ない)
- 有休の消化率も高く、急用でも休みやすい
- 業務の範囲が狭く、スキルアップしにくい
- 学歴によって出世のチャンスが少ない
- 会社への貢献度を感じにくい
- 変な人が多い。人間関係も上辺だけな感じ。
なんやかんや言っても、給料が高く・労務管理や福利厚生などの面でも優れている大手工場勤務は、ぶっちゃけ「勝ち組」ですね。
デメリットも人によっては、メリットととらえることもできますし。
また、大手の会社であるため倒産リスクも少なく、将来のことを考えても安心です。
そのため、大手工場勤務は「勝ち組」と言えるでしょう。
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かなり人気の大手工場だが、意外と転職・就職できる
ぶっちゃけ大手工場の仕事は、高収入で待遇も良いためかなり人気です。入りたいと思っている人はとても多くいます。
ですが、激戦区と思われている大手工場でも、意外と転職・就職できるんです。
というのも、大手工場は
- 「従業員が多い=辞める人もいる」その分の求人がある
- 技術者不足の工場が多く、専門知識がある人を欲している
- 派遣社員としてであればさらに可能性UP
という特徴があり、意外と求人も出ています。
また、「大手工場で働きたい!」と思っている人は多くても、実際に行動している人は一握りです。
あなたが動けばその時点で1歩リードですね。
とにかくまずは、求人を眺めてみるのが良いかと。
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まとめ
大手工場のメリット・デメリットについて、解説しました。
実際に大手工場で働く私でも、「勝ち組」だと思っています。
ただし人によっては感じ方は違うので、今回紹介したメリット・デメリットを理解したうえでどう感じたのか次第ですね。
「勝ち組」と感じたのであれば、転職・就職の候補として検討してみてはいかがでしょうか。
また、大手工場への転職は人気ですので、気になる求人が見つかったら早めに動くと良いでしょう。
というわけで今回は以上です。
この記事が、少しでも参考になればうれしいです!
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