
人気のeMAXIS Neoシリーズ
「eMAXIS Neo 自動運転って評判どうなんだろう…。ファンドの注意点ってあるのかな…。今後も成長していくのかな…。投資初心者にでもわかるように教えてください。」
こういった疑問に答えます。
チャートや過去データ、表などを用いてわかりやすく解説していきますのでよろしくお願いします^^
「eMAXIS Neo 自動運転」の評判は?

まず結論を言うと、評判はとても良いです。
【前提条件】
今回はファンドの純資産総額で評判の良し悪しを考えます。
純資産総額 = 基準価格 × 受益権口数(ファンドの買われている口数)
純資産総額が増加していれば、基準価格も伸びており、ファンドも多く買われていると判断します。
なぜ評判がいいのか、ファンドの基礎情報とあわせて解説していきます。
「eMAXIS Neo 自動運転」とは?
「eMAXIS Neo 自動運転」は自動運転関連の銘柄に特化して投資をするファンドです。
S&P Kensho Autonomous Indexに連動する投資成果を目指しています。
S&P Kensho Autonomous Indexとは
AIを活用し、企業の開示情報などの膨大な文献を自動的に処理すること等を通じて、第4次産業革命の原動力となる技術群(テーマ)に沿う銘柄を選定する「S&P Kenshoニューエコノミー指数」の一つです。
このインデックスでは、自動運転関連企業の銘柄を選定します。
✅自動運転とは
自動運転とは、乗り物の操縦を人の手によらず、機械が自立的に行うシステムを指します。
自動運転が実現することで、交通事故の低減や、渋滞の緩和などが期待されています。
今後、無人配送や、無人タクシーなどが登場してくるかもしれませんね^^
「eMAXIS Neo 自動運転」の組み入れ銘柄
組入れ上位10銘柄と株価暴落率を下記に示します。

組入れ銘柄数は21銘柄です。
フォード・GM(ゼネラルモーターズ)という耳にしたことがあるような老舗の自動車メーカーや、テスラ・NIOという近年爆発的な人気を博している成長著しい自動車メーカーの両方が入っています。
2020年は組み入れ銘柄のほとんどが好調で、特にテスラ・NIOの成長が著しいことがわかります。
組入れ業種を見てみましょう。

自動車・自動車部品の企業がやはり多いです。
この業種の中には、自動車の車体を作る企業はもちろんのこと、自動運転のために必要なセンサや制御部品などを作っている企業も含まれます。
また、自動運転には半導体部品も重要であり、業種割合の約30%と多くの割合を占めています。
組入れ国を見てみましょう。

アメリカが50%以上と多くの比率を占めています。
しかし、他の「eMAXIS Neoシリーズ」と比較するとアメリカの占める割合が小さく、国分散の効果が得られるといえるでしょう。
「eMAXIS Neo 自動運転」のチャートと純資産推移
ファンド設定来(2019/5/28~)のチャートと純資産推移です。

2020年4月以降の基準価格の成長が著しいです。これは新型コロナウイルスによって自動運転の重要性が見直されたためと考えられます。
そして純資産も2020年10月頃から急激に増加しているところを見ると、このころから爆発的な人気が出ていることもわかります。
2020年始から現在(2021/3/31)までの基準価格と純資産の推移をまとめると下表の通りです。

やはり純資産がものすごく成長しています。自動運転関連は人気が高く評判が良いといえます。
直近のチャートはどうでしょう。直近3か月チャートを見てみます。

基準価格と純資産ともにあまり変動していません。
今後も2020年のような人気が続いていくのか注目です。
「eMAXIS Neo 自動運転」の実質コスト
目論見書・運用報告書から実質コストを見ていきます。

目論見書をみると、
- 購入時手数料:0%
- 信託財産留保額:0%
- 信託報酬:0.792%

運用報告書で見ることのできる隠れコストは、
- 売買委託手数料:0.101%
- 有価証券取引税:0.002%
- その他の費用:0.263%
の合計0.366%となります。
- 購入時手数料:0%
- 信託財産留保額:0%
- 信託報酬:0.792%
- 隠れコスト:0.366%
よって、実質コストは1.158%となります。
「eMAXIS Neo 自動運転」のまとめ
解説してきた内容をまとめると以下の通りです。
- 自動運転関連の銘柄に特化して投資
- 組入れ銘柄数は21銘柄
- 2020年始~現在までの基準価格:+142%%以上
- 2020年始~現在までの純資産:+4478%以上
- 実質コスト1.1%を超える
純資産の圧倒的な伸びと、基準価格の堅調な伸びが見られます。
実質コストは高めではあるものの、そこを差し引いても人気の成長著しいファンドといえます。
したがって「eMAXIS Neo 自動運転」の評判はとても良いといえるでしょう。
「eMAXIS Neo 自動運転」で気を付けること3点

- ①手数料が高め
- ②テーマ型ファンドである
- ③分散効果が薄い
上記について解説していきます。
①手数料が高め
信託報酬は0.792%とインデックスファンドにしては高めです。
「eMAXIS Neo 自動運転」は人気の「eMAXIS Sllimシリーズ」や「楽天シリーズ」と比較しても信託報酬(管理費用)は高い設定です。

実質コストは1.1%以上になります。これはアクティブファンドレベルの手数料です。
②テーマ型ファンドである
「eMAXIS Neo 自動運転」はテーマ型ファンドであることを理解しておきましょう。
テーマ型ファンドの特徴は下記のとおりです。
- 知識がなくても特定のテーマに投資ができる
- 特定のテーマへの集中投資となり、リスクが大きい
- 売却タイミングが重要になる
自動運転関連は現在とても人気のテーマです。しかし人気テーマは時間とともに変化します。
テーマに対する関心が薄れ、売却タイミングを逃すとリターンが小さくなる可能性があります。
③分散効果が薄い
「eMAXIS Neo 自動運転」は特定のテーマへ集中投資をするため、セクター分散はできません。
組入れ銘柄数も人気インデックスファンドの、eMAXISSlim全世界株式は約3000銘柄、eMAXISSlim米国株式(S&P500)は約500銘柄ですが、「eMAXIS Neo 自動運転」は21銘柄と明らかに少ないことがわかります。
したがって、インデックスファンドの魅力の1つである、分散効果は薄いです。
✅上記内容を含めて考えると長期投資には向いていないことがわかります。
ただし、人気セクターの見極めや基準価格を随時チェックできる人であれば、市場平均を上回るリターンが得られるかもしれません。
投資をする際は、最低でも四半期に1回程度価格の推移をチェックするようにするとよいでしょう。
自動運転関連は今後も成長の見込みあり

自動運転関連は今後も成長の見込みがあります。
2020年に富士キメラ総研が発表したレポートによると、世界全体の自動運転システムの市場は2030年には2兆2781億円となることが予測されています。
これは2018年と比較すると464倍の規模となります。
また、矢野経済研究所は2020年10月、ADAS/自動運転用センサ世界市場に関する調査を発表しました。
そこでは市場規模は2020年見込みの1兆1112億円に対し、2025年は2兆4808億円に達すると予測されています。
※ADAS(先進運転支援システム):自動車自体が周囲の情報を把握し、ドライバーに表示・警告を行ったり、ドライバーに代わって自動車を制御するなどの運転を支援する機能の総称

参考記事です。

上記のような予測もあるため、今後の成長余地はまだまだあるといえます。
私も日々の生活で使っている自動車ですが、今後自動運転に代わっていくと考えるとわくわくします^^
さらに自動運転によって事故率も下がっていくことを期待したいです。
以上解説してきましたが、今後の自動運転関連の成長を信じる人には投資候補として面白いと思います。
「eMAXIS Neo シリーズ」に興味を持っている方は、ぜひ「eMAXIS Neo シリーズの評判は?【全9ファンドを徹底比較します】」もご覧ください。
「eMAXIS Neo シリーズ」全9ファンドとS&P500を徹底比較しています。
ファンド選びの参考になると思いますので、ぜひどうぞ!
というわけで、今回は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
おわりっ
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