
人気のeMAXIS Neoシリーズ
「eMAXIS Neo フィンテックって評判どうなんだろう…。ファンドの注意点ってあるのかな…。今後も成長していくのかな…。投資初心者にでもわかるように教えてください。」
こういった疑問に答えます。
チャートや過去データ、表などを用いてわかりやすく解説していきますのでよろしくお願いします^^
「eMAXIS Neo フィンテック」の評判は?

まず結論を言うと、評判は良いです。
【前提条件】
今回はファンドの純資産総額で評判の良し悪しを考えます。
純資産総額 = 基準価格 × 受益権口数(ファンドの買われている口数)
純資産総額が増加していれば、基準価格も伸びており、ファンドも多く買われていると判断します。
なぜ評判がいいのか、ファンドの基礎情報とあわせて解説していきます。
「eMAXIS Neo フィンテック」とは?
「eMAXIS Neo フィンテック」はフィンテック関連の銘柄に特化して投資をするファンドです。
S&P Kensho Democratized Banking Indexに連動する投資成果を目指しています。
S&P Kensho Democratized Banking Indexとは
AIを活用し、企業の開示情報などの膨大な文献を自動的に処理すること等を通じて、第4次産業革命の原動力となる技術群(テーマ)に沿う銘柄を選定する「S&P Kenshoニューエコノミー指数」の一つです。
このインデックスでは、フィンテック関連企業の銘柄を選定します。
✅フィンテックとは
金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語です。
電子決済、仮想通貨、投資・資産運用など様々なことを意味します。
「eMAXIS Neo フィンテック」の組み入れ銘柄
組入れ上位10銘柄と株価暴落率を下記に示します。

組入れ銘柄数は53銘柄です。
2020年には株価が大きく上がっている銘柄が多数あることがわかります。
2021年初来の株価も安定して上がっている銘柄が多くみられます。

組入れ国を見ると60%以上がアメリカが占めています。
「eMAXIS Neo フィンテック」のチャートと純資産推移
ファンド設定来(2019/5/28~)のチャートと純資産推移です。

2020年始から現在(2021/3/31)までの基準価格と純資産の推移をまとめると下表の通りです。

基準価格・純資産ともに大きく成長しています。
そして純資産も直近でも上がり続けているため、まだまだ人気がうかがえます。
「eMAXIS Neo フィンテック」の実質コスト
目論見書・運用報告書から実質コストを見ていきます。

目論見書をみると、
- 購入時手数料:0%
- 信託財産留保額:0%
- 信託報酬:0.792%

運用報告書で見ることのできる隠れコストは、
- 売買委託手数料:0.085%
- 有価証券取引税:0.001%
- その他の費用:0.251%
の合計0.337%となります。
- 購入時手数料:0%
- 信託財産留保額:0%
- 信託報酬:0.792%
- 隠れコスト:0.337%
よって、実質コストは1.129%となります。
「eMAXIS Neo フィンテック」のまとめ
解説してきた内容をまとめると以下の通りです。
- フィンテック関連の銘柄に特化して投資
- 組入れ銘柄数は53銘柄
- 2020年始~現在までの基準価格:+50%以上
- 2020年始~現在までの純資産:+360%以上
- 実質コスト1.0%を超える
注目すべきは、基準価格と純資産の増加率です。
どちらも大きく増加しているため、パフォーマンスが良く多くの人が投資したとわかります。
やはり「eMAXIS Neo フィンテック」の評判はいいといえます。
「eMAXIS Neo フィンテック」で気を付けること3点

- ①手数料が高め
- ②テーマ型ファンドである
- ③分散効果が薄い
上記について解説していきます。
①手数料が高め
信託報酬は0.792%とインデックスファンドにしては高めです。
「eMAXIS Neo フィンテック」は人気の「eMAXIS Sllimシリーズ」や「楽天シリーズ」と比較しても信託報酬(管理費用)は高い設定です。

実質コストは1.0%を超えてきます。これはアクティブファンドレベルの手数料です。
②テーマ型ファンドである
「eMAXIS Neo フィンテック」はテーマ型ファンドであることを理解しておきましょう。
テーマ型ファンドの特徴は下記のとおりです。
- 知識がなくても特定のテーマに投資ができる
- 特定のテーマへの集中投資となり、リスクが大きい
- 売却タイミングが重要になる
フィンテック関連は現在とても人気のテーマです。しかし人気テーマは時間とともに変化します。
テーマに対する関心が薄れ、売却タイミングを逃すとリターンが小さくなる可能性があります。
③分散効果が薄い
「eMAXIS Neo フィンテック」は特定のテーマへ集中投資をするため、セクター分散はできません。
組入れ銘柄数も人気インデックスファンドの、eMAXISSlim全世界株式は約3000銘柄、eMAXISSlim米国株式(S&P500)は約500銘柄ですが、「eMAXIS Neo フィンテック」は53銘柄と少ないことがわかります。
したがって、インデックスファンドの魅力の1つである、分散効果は薄いです。
✅上記内容を含めて考えると長期投資には向いていないことがわかります。
ただし、人気セクターの見極めや基準価格を随時チェックできる人であれば、市場平均を上回るリターンが得られるかもしれません。
投資をする際は、最低でも四半期に1回程度価格の推移をチェックするようにするとよいでしょう。
フィンテック関連は今後も成長の見込みあり

フィンテック関連は今後も成長の見込みがあります。
2017年の世界主要国のキャッシュレス決済状況を見てみましょう。

キャッシュレスの普及率は韓国で95%を超えていますが、その他の主要国はまだ大きくありません。
新興国を含めて考えるとフィンテック関連は今後大きな成長余地があるといえます。
また、フィンテックの推定年間収益は6,750億ドルで世界の金融サービス業界の6%を占めるに過ぎません。

下記記事より、今後のフィンテック市場の動向がうかがえます。

私の周りを見てもまだ現金を主に使っている人は多く、まだまだキャッシュレスは浸透していないなと感じています。
したがって、今後も長期的な成長余地があるといえるでしょう。
ちなみに私は現金をほとんど使わなくなりました。キャッシュレス便利です^^
「eMAXIS Neo フィンテック」は評判がよく、今後の成長余地のあるファンドでした。
3つの注意点を気を付けることができれば、フィンテック関連の成長を信じる人には投資候補として面白いなと思います。
「eMAXIS Neo シリーズ」に興味を持っている方は、ぜひ「eMAXIS Neo シリーズの評判は?【全9ファンドを徹底比較します】」もご覧ください。
「eMAXIS Neo シリーズ」全9ファンドとS&P500を徹底比較しています。
ファンド選びの参考になると思いますので、ぜひどうぞ!
というわけで、今回は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
おわりっ
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