
人気のeMAXIS Neoシリーズ
「eMAXIS Neo ナノテクノロジーって評判どうなんだろう…。ファンドの注意点ってあるのかな…。今後も成長していくのかな…。投資初心者にでもわかるように教えてください。」
こういった疑問に答えます。
チャートや過去データ、表などを用いてわかりやすく解説していきますのでよろしくお願いします^^
「eMAXIS Neo ナノテクノロジー」の評判は?

まず結論を言うと、評判は良いといえます。
【前提条件】
今回はファンドの純資産総額で評判の良し悪しを考えます。
純資産総額 = 基準価格 × 受益権口数(ファンドの買われている口数)
純資産総額が増加していれば、基準価格も伸びており、ファンドも多く買われていると判断します。
なぜ評判がいいのか、ファンドの基礎情報とあわせて解説していきます。
「eMAXIS Neo ナノテクノロジー」とは?
「eMAXIS Neo ナノテクノロジー」はナノテクノロジー関連の銘柄に特化して投資をするファンドです。
S&P Kensho Nanotechnology Indexに連動する投資成果を目指しています。
S&P Kensho Nanotechnology Indexとは
AIを活用し、企業の開示情報などの膨大な文献を自動的に処理すること等を通じて、第4次産業革命の原動力となる技術群(テーマ)に沿う銘柄を選定する「S&P Kenshoニューエコノミー指数」の一つです。
このインデックスでは、ナノテクノロジー関連企業の銘柄を選定します。
✅ナノテクノロジーとは
「ナノ」とは10のマイナス9乗のことを示します。
原子や分子の配列をナノスケールで自在に制御することにより、望みの性質を持つ材料、望みの機能を持つデバイスを実現し、産業に活かす技術のことです。
ナノテクノロジーを用いることで、今まで実現できなかった装置の超小型化や物質の分子レベルでの設計などを行うことが可能になります。
活用の期待がされている分野は下記のとおりです。
- 材料分野
- 医療分野
- 遺伝子分野
- 環境分野
- ハイテク分野(電子機器の小型化)
- 食品分野
などなど
皆さんも使っているスマートフォンやノートパソコンもナノサイズのICを(集積回路)を使うことで小型化・軽量化されてきました。
このように多くの身近なものにナノテクノロジーが使われています。
「eMAXIS Neo ナノテクノロジー」の組み入れ銘柄
組入れ上位10銘柄と株価暴落率を下記に示します。

組入れ銘柄数は14銘柄です。
投資初心者には馴染みのある企業は少ないですね。
年初来からの株価は上がっている企業が多く、このまま上昇が続くことを期待したいですね。

アメリカとイスラエルのみのため国に分散した投資は難しいことがわかります。
その中でも82%以上をアメリカが占めているため注意です。
「eMAXIS Neo ナノテクノロジー」のチャートと純資産推移
ファンド設定来(2018/12/3~)のチャートと純資産推移です。

チャートは2020年10月頃まではほとんど基準価格も純資産も増加してなく、変化も少ないことがわかります。
しかし、10月以降には基準価格・純資産ともに急増しています。
2020年始から現在(2021/3/31)までの基準価格と純資産の推移をまとめると下表の通りです。

基準価格・純資産ともに上がり幅は大きいです。
特に純資産の増加幅が大きく、近年とても人気が出てきていることがわかります。

上記は直近3か月のチャートです。
基準価格と純資産ともに上下はありつつもきれいな右肩上がりを見せています。
今後もこの調子で成長していくか注目です。
「eMAXIS Neo ナノテクノロジー」の実質コスト
目論見書・運用報告書から実質コストを見ていきます。

目論見書をみると、
- 購入時手数料:0%
- 信託財産留保額:0%
- 信託報酬:0.792%

運用報告書で見ることのできる隠れコストは、
- 売買委託手数料:0.041%
- 有価証券取引税:0.001%
- その他の費用:0.083%
の合計0.125%となります。
- 購入時手数料:0%
- 信託財産留保額:0%
- 信託報酬:0.792%
- 隠れコスト:0.125%
よって、実質コストは0.917%となります。
「eMAXIS Neo ナノテクノロジー」のまとめ
解説してきた内容をまとめると以下の通りです。
- ナノテクノロジー関連の銘柄に特化して投資
- 組入れ銘柄数は14銘柄
- 2020年始~現在までの基準価格:+129%%以上
- 2020年始~現在までの純資産:+2317%以上
- 実質コスト1.0%程度
純資産は20倍以上と大きく成長しています。特に10月以降の成長には目を見張るものがあります。
今後もこの成長が続いていくのか注目です。
銘柄数は投資信託にしてはとても少ないため、1企業の株価の影響を受けやすいためボラティリティが大きいことが予想されます。
これらを含めて考えても、「eMAXIS Neo ナノテクノロジー」の評判は良いといえ、特に10月以降の評判のよさは著しいです。
「eMAXIS Neo ナノテクノロジー」で気を付けること3点

- ①手数料が高め
- ②テーマ型ファンドである
- ③分散効果が薄い
上記について解説していきます。
①手数料が高め
信託報酬は0.792%とインデックスファンドにしては高めです。
「eMAXIS Neo ナノテクノロジー」は人気の「eMAXIS Sllimシリーズ」や「楽天シリーズ」と比較しても信託報酬(管理費用)は高い設定です。

実質コストは1.0%近くになります。これはアクティブファンドレベルの手数料です。
②テーマ型ファンドである
「eMAXIS Neo ナノテクノロジー」はテーマ型ファンドであることを理解しておきましょう。
テーマ型ファンドの特徴は下記のとおりです。
- 知識がなくても特定のテーマに投資ができる
- 特定のテーマへの集中投資となり、リスクが大きい
- 売却タイミングが重要になる
ナノテクノロジー関連は現在とても人気のテーマです。しかし人気テーマは時間とともに変化します。
テーマに対する関心が薄れ、売却タイミングを逃すとリターンが小さくなる可能性があります。
③分散効果が薄い
「eMAXIS Neo ナノテクノロジー」は特定のテーマへ集中投資をするため、セクター分散はできません。
組入れ銘柄数も人気インデックスファンドの、eMAXISSlim全世界株式は約3000銘柄、eMAXISSlim米国株式(S&P500)は約500銘柄ですが、「eMAXIS Neo ナノテクノロジー」は14銘柄と明らかに少ないことがわかります。
したがって、インデックスファンドの魅力の1つである、分散効果は薄いです。
✅上記内容を含めて考えると長期投資には向いていないことがわかります。
ただし、人気セクターの見極めや基準価格を随時チェックできる人であれば、市場平均を上回るリターンが得られるかもしれません。
投資をする際は、最低でも四半期に1回程度価格の推移をチェックするようにするとよいでしょう。
ナノテクノロジー関連は今後も成長の見込みあり

ナノテクノロジー関連は今後も成長の見込みがあります。
2021年3月31日にREPORTOCEANが発行した新しいレポートによると、ナノテクノロジー市場は、2020年から2027年の予測期間にわたって、10.50%を超える成長率で成長すると予想されています。
世界のナノテクノロジー市場は2019年に約1億1,659万米ドルと評価され、2020年から2027年の予測期間にわたって10.50%を超える健全な成長率で成長すると予想されています。
参考記事です。

上記のような予測もあるため、今後の成長余地はまだまだあるといえます。
ナノテクノロジーは私たちが想像もできない分子レベルの解析を行い、夢のような素材・半導体など作れるかもしれません。
私もどのような解析を行っているか知りませんが、「わくわく」だけはとても感じます^^
今後のナノテクノロジー関連の成長を信じる人には投資候補として面白いと思います。
「eMAXIS Neo シリーズ」に興味を持っている方は、ぜひ「eMAXIS Neo シリーズの評判は?【全9ファンドを徹底比較します】」もご覧ください。
「eMAXIS Neo シリーズ」全9ファンドとS&P500を徹底比較しています。
ファンド選びの参考になると思いますので、ぜひどうぞ!
というわけで、今回は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
おわりっ
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