
人気のeMAXIS Neoシリーズ
「eMAXIS Neo ロボットって評判どうなんだろう…。ファンドの注意点ってあるのかな…。今後も成長していくのかな…。投資初心者にでもわかるように教えてください。」
こういった疑問に答えます。
チャートや過去データ、表などを用いてわかりやすく解説していきますのでよろしくお願いします^^
「eMAXIS Neo ロボット」の評判は?

まず結論を言うと、評判は良いといえます。
【前提条件】
今回はファンドの純資産総額で評判の良し悪しを考えます。
純資産総額 = 基準価格 × 受益権口数(ファンドの買われている口数)
純資産総額が増加していれば、基準価格も伸びており、ファンドも多く買われていると判断します。
なぜ評判がいいのか、ファンドの基礎情報とあわせて解説していきます。
「eMAXIS Neo ロボット」とは?
「eMAXIS Neo ロボット」はロボット関連の銘柄に特化して投資をするファンドです。
S&P Kensho Robotics Indexに連動する投資成果を目指しています。
S&P Kensho Robotics Indexとは
AIを活用し、企業の開示情報などの膨大な文献を自動的に処理すること等を通じて、第4次産業革命の原動力となる技術群(テーマ)に沿う銘柄を選定する「S&P Kenshoニューエコノミー指数」の一つです。
このインデックスでは、ロボット関連企業の銘柄を選定します。
✅ロボットとは
- 家庭用ロボット:お掃除ロボットなど
- 医療用ロボット:遠隔で手術を行うなど
- 介護福祉用ロボット:歩行支援など
- 産業用ロボット:搬送・溶接・塗装・組立など
などなど
上記のように様々な場面で活用されています。
皆さん馴染みのある、お掃除ロボットの「ルンバ」もその1つです。

ロボットは現在も多くの企業が活用しており、今後も増加していくことはあれどなくなっていくことはない産業です。
「eMAXIS Neo ロボット」の組み入れ銘柄
組入れ上位10銘柄と株価暴落率を下記に示します。

組入れ銘柄数は32銘柄です。
「IRBT」はお掃除ロボットの「ルンバ」を作っている企業です。
その他はあまり、なじみのない企業が多いかもしれません。医療ロボット関係の企業が多いような印象です。

組入れ国を見ると85%以上をアメリカが占めています。
「eMAXIS Neo ロボット」のチャートと純資産推移
ファンド設定来(2018/8/6~)のチャートと純資産推移です。

チャートは緩やかな肩上がりをしています。
純資産も緩やかな右肩上がりで、2021年1月頃から増加率が高くなっています。
純資産の波も小さく安定して人気を得ていることがわかります。
2020年始から現在(2021/3/31)までの基準価格と純資産の推移をまとめると下表の通りです。

基準価格・純資産ともにある程度の成長をしていますがテーマ型ファンドにしては小さいように感じます。

上記は直近3か月のチャートです。
基準価格と純資産ともに上下はありつつもきれいな右肩上がりを見せています。
今後もこの調子で成長していくか注目です。
「eMAXIS Neo ロボット」の実質コスト
目論見書・運用報告書から実質コストを見ていきます。

目論見書をみると、
- 購入時手数料:0%
- 信託財産留保額:0%
- 信託報酬:0.792%

運用報告書で見ることのできる隠れコストは、
- 売買委託手数料:0.078%
- 有価証券取引税:0.002%
- その他の費用:0.103%
の合計0.183%となります。
- 購入時手数料:0%
- 信託財産留保額:0%
- 信託報酬:0.792%
- 隠れコスト:0.183%
よって、実質コストは0.975%となります。
「eMAXIS Neo ロボット」のまとめ
解説してきた内容をまとめると以下の通りです。
- ロボット関連の銘柄に特化して投資
- 組入れ銘柄数は32銘柄
- 2020年始~現在までの基準価格:+35%%以上
- 2020年始~現在までの純資産:+113%以上
- 実質コスト1.0%程度
基準価格は約+35%と、テーマ株にしてはあまり高くはない印象です。
純資産は緩やかに成長しており、波も少ないです。これはファンド購入者の売りが少ないことがわかります。
なので、今後の成長が期待されているのではないかと思います。
繰り返しになりますが、純資産推移を見ても「eMAXIS Neo ロボット」の評判は良いといえます。
「eMAXIS Neo ロボット」で気を付けること3点

- ①手数料が高め
- ②テーマ型ファンドである
- ③分散効果が薄い
上記について解説していきます。
①手数料が高め
信託報酬は0.792%とインデックスファンドにしては高めです。
「eMAXIS Neo ロボット」は人気の「eMAXIS Sllimシリーズ」や「楽天シリーズ」と比較しても信託報酬(管理費用)は高い設定です。

実質コストは1.0%近くになります。これはアクティブファンドレベルの手数料です。
②テーマ型ファンドである
「eMAXIS Neo ロボット」はテーマ型ファンドであることを理解しておきましょう。
テーマ型ファンドの特徴は下記のとおりです。
- 知識がなくても特定のテーマに投資ができる
- 特定のテーマへの集中投資となり、リスクが大きい
- 売却タイミングが重要になる
ロボット関連は現在とても人気のテーマです。しかし人気テーマは時間とともに変化します。
テーマに対する関心が薄れ、売却タイミングを逃すとリターンが小さくなる可能性があります。
③分散効果が薄い
「eMAXIS Neo ロボット」は特定のテーマへ集中投資をするため、セクター分散はできません。
組入れ銘柄数も人気インデックスファンドの、eMAXISSlim全世界株式は約3000銘柄、eMAXISSlim米国株式(S&P500)は約500銘柄ですが、「eMAXIS Neo ロボット」は32銘柄と明らかに少ないことがわかります。
したがって、インデックスファンドの魅力の1つである、分散効果は薄いです。
✅上記内容を含めて考えると長期投資には向いていないことがわかります。
ただし、人気セクターの見極めや基準価格を随時チェックできる人であれば、市場平均を上回るリターンが得られるかもしれません。
投資をする際は、最低でも四半期に1回程度価格の推移をチェックするようにするとよいでしょう。
ロボット関連は今後も成長の見込みあり

ロボット関連は今後も成長の見込みがあります。
富士経済グループは2018年に、業務・サービスロボット関連の世界市場を調査レポートを出しています。
そこでは業務・サービスロボットは2017年の1兆3,210億円から2025年には4.4倍の5兆7,479億円に成長すると予測されています。
その中でも、物流・搬送用・家庭用の分野の伸びが期待されています。

参考記事です。

産業ロボットについては、新エネルギー・産業技術総合開発機構が2010年に発表した2035年に向けたロボット産業の将来市場予測 があります。
そこでは、今後のロボットの普及を加味したロボットの将来市場予測は、2015年1.6兆円、 2020年2.9兆円、 2025年5.3兆円、2035年9.7兆円と増加していくといわれています。

2010年と少し前に発表されていますが、そのころからロボット産業は注目されていることがわかります。
参考記事です。
https://www.nedo.go.jp/content/100080673.pdf
上記のような予測もあるため、今後の成長余地はまだまだあるといえます。
私もお掃除ロボットにはお世話になっていますし、とても便利です。なくてはならないものになっています^^
また、仕事でもロボット関連は徐々に活用されており、私の肌でもロボットはどんどん普及してきていると感じます。
今後のロボット関連の成長を信じる人には投資候補として面白いと思います。
「eMAXIS Neo シリーズ」に興味を持っている方は、ぜひ「eMAXIS Neo シリーズの評判は?【全9ファンドを徹底比較します】」もご覧ください。
「eMAXIS Neo シリーズ」全9ファンドとS&P500を徹底比較しています。
ファンド選びの参考になると思いますので、ぜひどうぞ!
というわけで、今回は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
おわりっ
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