
人気のeMAXIS Neoシリーズ
「eMAXIS Neo 宇宙開発って評判どうなんだろう…。ファンドの注意点ってあるのかな…。今後も成長していくのかな…。投資初心者にでもわかるように教えてください。」
こういった疑問に答えます。
チャートや過去データ、表などを用いてわかりやすく解説していきますのでよろしくお願いします^^
「eMAXIS Neo 宇宙開発」の評判は?

まず結論を言うと、評判は良いです。
【前提条件】
今回はファンドの純資産総額で評判の良し悪しを考えます。
純資産総額 = 基準価格 × 受益権口数(ファンドの買われている口数)
純資産総額が増加していれば、基準価格も伸びており、ファンドも多く買われていると判断します。
なぜ評判がいいのか、ファンドの基礎情報とあわせて解説していきます。
「eMAXIS Neo 宇宙開発」とは?
「eMAXIS Neo 宇宙開発」は宇宙開発関連の銘柄に特化して投資をするファンドです。
S&P Kensho Space Indexに連動する投資成果を目指しています。
S&P Kensho Space Indexとは
AIを活用し、企業の開示情報などの膨大な文献を自動的に処理すること等を通じて、第4次産業革命の原動力となる技術群(テーマ)に沿う銘柄を選定する「S&P Kenshoニューエコノミー指数」の一つです。
このインデックスでは、宇宙開発関連企業の銘柄を選定します。
✅宇宙開発とは
宇宙開発と聞くと、「ロケットの打ち上げ」や「衛星」などを思い浮かべる人が多いと思います。
もちろんそれらも宇宙開発の取り組みの1つですが、他の様々な取り組みもあります。
宇宙開発関連の例は下記のとおりです。
- 輸送:ロケットによってものと人を運ぶ
- 人工衛星用いたサービス:インターネット・GPSなど
- 軌道上サービス:宇宙ガソリンスタンド・人工衛星修理・宇宙ゴミ対策など
- 宇宙旅行・居住:宇宙旅行・ホテルサービスなど
- 宇宙探査:火星、月等のインフラ整備・探査機の開発など
などなど
このように宇宙開発の理念は広く、宇宙空間を人類のために役立てる活動全般が含まれます。
「eMAXIS Neo 宇宙開発」の組み入れ銘柄
組入れ上位10銘柄と株価暴落率を下記に示します。

組入れ銘柄数は30銘柄です。
飛行機で有名なボーイングが入っていますね。
そのほかは個別株投資をしていない人にはなじみが少ない銘柄ばかりかもしれません。
2021年年初来株価は上昇している企業が多いです。この調子で上昇していくのか注目です。
組入れ国を見てみましょう。

アメリカとイスラエルの2か国のみとなるため、国分散の効果は得られません。
その中でもアメリカが97%とほとんどを占めているため注意が必要です。
アメリカの経済状況や宇宙関連のニュースに株価が左右されると考えられます。注目しておくようにしましょう。
「eMAXIS Neo 宇宙開発」のチャートと純資産推移
ファンド設定来(2018/8/6~)のチャートと純資産推移です。

2020年2月頃のコロナショック時を見ると、約50%も基準価格が下がっています。
チャートもギザギザが大きくみられます。
これはボラティリティが大きいことを示しているため、基準価格が毎日気になるような人は心が休まらないかもしれません。
しかし、2020年3月以降はきれいな右肩上がりです。
純資産推移を見てもファンド設定時からずっときれいな右肩上がりであるため、人気が落ちることなく大きくなっているとわかります。
2020年始から現在(2021/3/31)までの基準価格と純資産の推移をまとめると下表の通りです。

基準価格の成長が、他の「eMAXIS Neo シリーズ」と比較しても小さいです。
純資産は安定して伸びているため、人気テーマの波がまだ来ていないかもしれません。
直近のチャートはどうでしょう。直近3か月チャートを見てみます。

基準価格と純資産ともにきれいな右肩上がりです。
設定来チャートを見ても、直近のチャートを見ても、ボラティリティはありながらもきれいな右肩上がりを見せているため今後も期待が持てます。
「eMAXIS Neo 宇宙開発」の実質コスト
目論見書・運用報告書から実質コストを見ていきます。

目論見書をみると、
- 購入時手数料:0%
- 信託財産留保額:0%
- 信託報酬:0.792%

運用報告書で見ることのできる隠れコストは、
- 売買委託手数料:0.128%
- 有価証券取引税:0.002%
- その他の費用:0.174%
の合計0.304%となります。
- 購入時手数料:0%
- 信託財産留保額:0%
- 信託報酬:0.792%
- 隠れコスト:0.304%
よって、実質コストは1.096%となります。
「eMAXIS Neo 宇宙開発」のまとめ
解説してきた内容をまとめると以下の通りです。
- 宇宙開発関連の銘柄に特化して投資
- 組入れ銘柄数は30銘柄
- 2020年始~現在までの基準価格:+14%%以上
- 2020年始~現在までの純資産:+245%以上
- 実質コスト1.0%を超える
基準価格の伸びが他の「eMAXIS Neo シリーズ」より小さいですが、純資産は安定して伸びています。
チャートを見ると基準価格・純資産ともにきれいな右肩上がりを描いているため、今後も伸びが期待できそうです。
したがって「eMAXIS Neo 宇宙開発」の評判は良いといえるでしょう。
「eMAXIS Neo 宇宙開発」で気を付けること3点

- ①手数料が高め
- ②テーマ型ファンドである
- ③分散効果が薄い
上記について解説していきます。
①手数料が高め
信託報酬は0.792%とインデックスファンドにしては高めです。
「eMAXIS Neo 宇宙開発」は人気の「eMAXIS Sllimシリーズ」や「楽天シリーズ」と比較しても信託報酬(管理費用)は高い設定です。

実質コストは1.0%以上になります。これはアクティブファンドレベルの手数料です。
②テーマ型ファンドである
「eMAXIS Neo 宇宙開発」はテーマ型ファンドであることを理解しておきましょう。
テーマ型ファンドの特徴は下記のとおりです。
- 知識がなくても特定のテーマに投資ができる
- 特定のテーマへの集中投資となり、リスクが大きい
- 売却タイミングが重要になる
宇宙開発関連は現在とても人気のテーマです。しかし人気テーマは時間とともに変化します。
テーマに対する関心が薄れ、売却タイミングを逃すとリターンが小さくなる可能性があります。
③分散効果が薄い
「eMAXIS Neo 宇宙開発」は特定のテーマへ集中投資をするため、セクター分散はできません。
組入れ銘柄数も人気インデックスファンドの、eMAXISSlim全世界株式は約3000銘柄、eMAXISSlim米国株式(S&P500)は約500銘柄ですが、「eMAXIS Neo 宇宙開発」は30銘柄と明らかに少ないことがわかります。
したがって、インデックスファンドの魅力の1つである、分散効果は薄いです。
✅上記内容を含めて考えると長期投資には向いていないことがわかります。
ただし、人気セクターの見極めや基準価格を随時チェックできる人であれば、市場平均を上回るリターンが得られるかもしれません。
投資をする際は、最低でも四半期に1回程度価格の推移をチェックするようにするとよいでしょう。
宇宙開発関連は今後も成長の見込みあり

宇宙開発関連は今後も成長の見込みがあります。
モルガンスタンレー( Morgan Stanley)による予測によると、宇宙開発市場全体は2040年までに現在の3500億ドルから約3倍の1兆ドル規模になると予測しています。
また、内訳として2040年にはインターネット関連が40%を占めると予測しています。
これは衛星通信によるインターネットの利用が進むとの見立てのようです。


参考記事です。


上記のような予測もあるため、今後の成長余地はまだまだあるといえます。
「宇宙に投資」
この言葉だけで私は「わくわく」してしまいます^^
宇宙開発関連は今後の市場規模が大きく拡大していく予測もされており、テーマ人気の波が来ていない今のうちに投資しておくことも選択肢として面白いと思います。
「eMAXIS Neo シリーズ」に興味を持っている方は、ぜひ「eMAXIS Neo シリーズの評判は?【全9ファンドを徹底比較します】」もご覧ください。
「eMAXIS Neo シリーズ」全9ファンドとS&P500を徹底比較しています。
ファンド選びの参考になると思いますので、ぜひどうぞ!
というわけで、今回は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
おわりっ
コメント