
人気のeMAXIS Neoシリーズ
「eMAXIS Neo バーチャルリアリティって評判どうなんだろう…。ファンドの注意点ってあるのかな…。今後も成長していくのかな…。投資初心者にでもわかるように教えてください。」
こういった疑問に答えます。
チャートや過去データ、表などを用いてわかりやすく解説していきますのでよろしくお願いします^^
「eMAXIS Neo バーチャルリアリティ」の評判は?

まず結論を言うと、評判はここ最近急激によくなっています。
【前提条件】
今回はファンドの純資産総額で評判の良し悪しを考えます。
純資産総額 = 基準価格 × 受益権口数(ファンドの買われている口数)
純資産総額が増加していれば、基準価格も伸びており、ファンドも多く買われていると判断します。
なぜ評判がいいのか、ファンドの基礎情報とあわせて解説していきます。
「eMAXIS Neo バーチャルリアリティ」とは?
「eMAXIS Neo バーチャルリアリティ」はバーチャルリアリティ関連の銘柄に特化して投資をするファンドです。
S&P Kensho Virtual Reality Indexに連動する投資成果を目指しています。
S&P Kensho Virtual Reality Indexとは
AIを活用し、企業の開示情報などの膨大な文献を自動的に処理すること等を通じて、第4次産業革命の原動力となる技術群(テーマ)に沿う銘柄を選定する「S&P Kenshoニューエコノミー指数」の一つです。
このインデックスでは、バーチャルリアリティ関連企業の銘柄を選定します。
✅バーチャルリアリティ(VR)とは
バーチャルリアリティ(VR)は仮想現実のことで、時間や空間を超えてまるで現実世界のように表現します。
有名なのがゲーム業界のVRで、下記のようなゴーグルを着用して、まるで実際に自分がゲーム内に入ったかのように楽しめるものです。

スポーツ業界のスポーツ観戦にも活用されています。
観客が今までのテレビ放送のカメラワークとは違い、自分が見たいところを360°見回すことができ、その場にいるかのような没入感を味わえるのです。
そのほか、医療分野、広告分野など様々なところで活用されています。
「eMAXIS Neo バーチャルリアリティ」の組み入れ銘柄
組入れ上位10銘柄と株価暴落率を下記に示します。

組入れ銘柄数は19銘柄です。
2020年は上位10銘柄すべての株価が大きくプラスと絶好調だったことがわかります。
2021年初来の株価もかなり絶好調です。

組入れ国を見ると85%以上をアメリカが占めています。
「eMAXIS Neo バーチャルリアリティ」のチャートと純資産推移
ファンド設定来(2018/12/3~)のチャートと純資産推移です。

2020年12月頃から基準価格と純資産の上昇率がかなり大きくなっています。
このあたりから爆発的な人気が出ていますね。
2020年始から現在(2021/3/31)までの基準価格と純資産の推移をまとめると下表の通りです。

基準価格・純資産ともに圧巻の成長率です。

上記は直近3か月のチャートです。
2月頃から基準価格と純資産ともに成長が止まっています。
今後も2020年12月から2021年2月中旬のような成長を続けるのか、又は成長が止まってしまうのか注目しています。
「eMAXIS Neo バーチャルリアリティ」の実質コスト
目論見書・運用報告書から実質コストを見ていきます。

目論見書をみると、
- 購入時手数料:0%
- 信託財産留保額:0%
- 信託報酬:0.792%

運用報告書で見ることのできる隠れコストは、
- 売買委託手数料:0.111%
- 有価証券取引税:0.002%
- その他の費用:0.166%
の合計0.279%となります。
- 購入時手数料:0%
- 信託財産留保額:0%
- 信託報酬:0.792%
- 隠れコスト:0.279%
よって、実質コストは1.071%となります。
「eMAXIS Neo バーチャルリアリティ」のまとめ
解説してきた内容をまとめると以下の通りです。
- バーチャルリアリティ関連の銘柄に特化して投資
- 組入れ銘柄数は19銘柄
- 2020年始~現在までの基準価格:+175%%以上
- 2020年始~現在までの純資産:+3456%以上
- 実質コスト1.0%を超える
やはり注目すべきは、基準価格と純資産の増加率です。
どちらも急成長しているため、パフォーマンスが良く多くの人が投資したとわかります。
やはり「eMAXIS Neo バーチャルリアリティ」の評判は近年急速に高まってきていることがわかります。
「eMAXIS Neo バーチャルリアリティ」で気を付けること3点

- ①手数料が高め
- ②テーマ型ファンドである
- ③分散効果が薄い
上記について解説していきます。
①手数料が高め
信託報酬は0.792%とインデックスファンドにしては高めです。
「eMAXIS Neo バーチャルリアリティ」は人気の「eMAXIS Sllimシリーズ」や「楽天シリーズ」と比較しても信託報酬(管理費用)は高い設定です。

実質コストは1.0%を超えてきます。これはアクティブファンドレベルの手数料です。
②テーマ型ファンドである
「eMAXIS Neo バーチャルリアリティ」はテーマ型ファンドであることを理解しておきましょう。
テーマ型ファンドの特徴は下記のとおりです。
- 知識がなくても特定のテーマに投資ができる
- 特定のテーマへの集中投資となり、リスクが大きい
- 売却タイミングが重要になる
バーチャルリアリティ関連は現在とても人気のテーマです。しかし人気テーマは時間とともに変化します。
テーマに対する関心が薄れ、売却タイミングを逃すとリターンが小さくなる可能性があります。
③分散効果が薄い
「eMAXIS Neo バーチャルリアリティ」は特定のテーマへ集中投資をするため、セクター分散はできません。
組入れ銘柄数も人気インデックスファンドの、eMAXISSlim全世界株式は約3000銘柄、eMAXISSlim米国株式(S&P500)は約500銘柄ですが、「eMAXIS Neo バーチャルリアリティ」は19銘柄と明らかに少ないことがわかります。
したがって、インデックスファンドの魅力の1つである、分散効果は薄いです。
✅上記内容を含めて考えると長期投資には向いていないことがわかります。
ただし、人気セクターの見極めや基準価格を随時チェックできる人であれば、市場平均を上回るリターンが得られるかもしれません。
直近の基準価格の推移をみると、市場平均を大きく上回る成長をしていることも事実です。
バーチャルリアリティ関連は今後も成長の見込みあり

バーチャルリアリティ関連は今後も成長の見込みがあります。
テクノロジー関連の調査会社IDCのレポート(2020年11月17日)によると、
拡張現実と仮想現実(AR / VR)への世界的な支出は、パンデミックから加速し、2020年の120億ドル強から2024年には728億ドルに増加すると予測されています。
2024年に最大の投資を受けるとされている商用向けの分野は、トレーニング(41億ドル)、産業メンテナンス(41億ドル)、小売ショーケース(27億ドル)と予測されています。
また、個人向けでは、AR / VRの3つの消費者向けユースケース(VRゲーム、VRビデオ/機能の表示、ARゲーム)では、2024年に合計176億ドルの支出が見込まれます。
上記のような予測もあるため、今後の成長余地はまだまだあるといえます。
下記に参照した記事を載せます。

「eMAXIS Neo バーチャルリアリティ」は2020年での成長が著しく、今後の成長余地もまだまだあるファンドでした。
ただ、2020年のような急成長を2021年も引き続き行うことができるか注目していきたいです。
今後のバーチャルリアリティ関連の成長を信じる人には投資候補として面白いと思います。
「eMAXIS Neo シリーズ」に興味を持っている方は、ぜひ「eMAXIS Neo シリーズの評判は?【全9ファンドを徹底比較します】」もご覧ください。
「eMAXIS Neo シリーズ」全9ファンドとS&P500を徹底比較しています。
ファンド選びの参考になると思いますので、ぜひどうぞ!
というわけで、今回は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
おわりっ
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