設備保全の仕事をしています。うりです。
この記事では、「設備保全の仕事内容」について解説します。
というのも、『設備保全』と聞いてどんな仕事をしているかイメージできる人はいますか?
ほとんどいないと思います。
実際に設備保全の仕事をする身としては、仕事内容を知ってほしいです!
そこでこの記事では、
- 設備保全の仕事内容
- 実際に働くうりの、1日のスケジュール
を紹介していきます。
設備保全について知りたい人は、まずこの記事をどうぞ▼
>>設備保全とは?【知識0→仕事のイメージができるまで網羅的に解説】

【自己紹介】
- 20代後半
- 大手電子部品メーカー勤務
- 製造工場配属
- ライン工歴2年
- 設備保全職6年目
- 3交代勤務実施中
設備保全の仕事内容は?
設備保全の主な仕事内容は、工場で稼働している設備やロボットの『点検』『修理』『改善』です。
目的はこんな感じ。
- 設備が壊れて停止しないように『点検』
- 壊れた設備をなるべく停止させないよう『修理』
- 低いコストで効率よく生産できる設備に『改善』
とにかく、設備を安定して最大限の能力で稼働させるのが大きな役目です。
設備保全では 『点検』『修理』『改善』 のことをこのように言います。
- 予防保全(PM):点検
- 事後保全(BM):修理
- 改良保全(CM):改善
では、実際にはどのような作業をするのか?解説していきます。
予防保全(PM)

予防保全とは、一定期間で設備の点検や部品交換を行い、設備が突発トラブル(故障)で停止する可能性を低減させる作業のことを言います。
設備が故障する原因のほんの一例として、
- ①部品の寿命
- ②隙間寸法の変動
- ③潤滑油が切れる
- ④人の操作ミス などなど
などがあります。
予防保全では、①②③のような原因を事前に点検・対応することで、突発的な故障を低減させています。
ただし、人の操作ミスは予防保全で防ぐことはできません。

人の操作ミス(ヒューマンエラー)を防ぐことが一番難しい。。。
予防保全は、事前に計画を立てることで、生産への影響を出すことなく作業ができます。ここが大きなメリットです!
設備保全の仕事は、現場での予防保全の対応だけではなく、予防保全のスケジュール調整や事前計画の立案も含まれます。
事後保全(BM)

事後保全とは、設備が突発トラブル(故障)によって停止した場合、設備の修理を行い復旧させる作業のことを言います。
先ほど説明した、『予防保全』では防ぎきれなかったトラブルの対応です。
事後保全の特徴はこんな感じ。
- 生産への影響が大きい
- 故障個所の特定や対応に時間がかかる
- 故障部品の段取りが必要
どこの故障なのか1から調査する必要があるため、対応に時間がかかります。
また、突発トラブルによって予定外の設備停止となるため、生産への影響が大きいのが事後保全のやっかいなところです。
そのため、最優先で対応しなければならない仕事です。

事後保全の対応に追われると、かなりきついです…。
事後保全を発生させないことが、設備保全マンのキーポイント!
発生した事後保全をしっかりと原因追求し、再発させないよう『予防保全』や『改良保全』に落とし込んでいくのも設備保全の仕事です。
また、急な部品の故障があってもいいよう、予備部品を確保しておく必要もあります。
そのような段取りも仕事の1つです。
改良保全(CM)

改良保全とは、事後保全の低減やコストダウン、安全対策などの取り組みをすることを言います。
下記は予防保全の解説でも挙げた、設備が故障する原因の一例です。
- ①部品の寿命
- ②隙間寸法の変動
- ③潤滑油が切れる
- ④人の操作ミス などなど
④のような、人の操作ミスが起こらないような設備に改善し突発的な故障を低減させます。
ほかにも、コストダウンや安全対策など、設備や作業現場の環境をよりよくしていく仕事ですね。
また、改善を実施するには上司や他部署の了承を得る必要があります。そのための報告資料作りも仕事の1つです。
改良保全は、PDCAをしっかりと回して対応していかなければいけない、難易度の高い仕事です。
事務作業もある
現場での作業が多そうな設備保全の仕事ですが、事務作業はあります。
事務作業の一例として、
- 予防保全のスケジュール調整・計画の立案
- 予備部品の確保や発注
- 改良保全の報告資料作成
- 他部署や設備開発元とのメール対応
- 外部業者の受入れの段取り
などなど、細かく見ればほかにもあります。
多いですよね…。
そのため、意外とパソコン作業も多い仕事ということを知っておきましょう。

簡単にパワーポイントとエクセルを使えるくらいで十分です!
勝手に身についてきます(笑)
実際に働く私の1日のスケジュールを紹介
実際に設備保全マンとして働く私の、1日のスケジュールがこちら!

私の場合、ルーチン作業はあまりありません。予防保全(PM)くらいです。
会社によっては、1日のほとんどを予防保全(PM)のルーチン作業をしているところもあります。
改良保全(CM)の時間が取れていませんが、事後保全(BM)が少なければその時間に行っている感じです。
また、設備保全の仕事は、夜勤のある交代勤務がほとんどです。
そのため、仕事の最初には前シフトから引継ぎを受け、最後には後シフトに引継ぐ時間があります。
交代勤務ならではの特徴ですね。
※今回は朝勤(9:00~17:00)を例に使っています。
まとめ
設備保全の仕事内容をまとめると下記の通り。
- 予防保全の対応(PM)
- 予防保全のスケジュール調整・計画の立案
- 設備の突発トラブルの対応(BM)
- 予備部品の段取り
- 現場の改良保全(CM)
- 改良保全の報告資料作成
- その他事務処理 などなど
意外と知らない人も多かったのではないでしょうか?
設備保全の仕事に転職・就職しようと思っている人は、仕事内容をしっかりと理解して検討しましょう。
少しでも気になれば、とりあえず求人を見てみるのはアリかと。
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今回は以上になります。
少しでも、この記事が参考になればうれしいです^^
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