- QCDについて知りたい人
- 保全マンとQCDの関係を知りたい人
- QCDにおいて責められる保全マンについて知りたい人
- 製造業で働いている人
製造業のQCDについて知っていますか?
製造業で働いていない人は聞いたこともないですよね。
製造業ではこの『QCD』はとても重要なことなんです。
さらに設備保全マンは、このQCDに深く関係してきます。
そこで本記事では、QCDとは何か?設備保全マンはQCDにどう関係してくる?について解説します。
設備保全マンのきつい実態についても触れていきます。
※すべての職場の保全マンがそうであるとは限りませんので、参考程度にお願いします。

【自己紹介】
- 20代後半
- 大手電子部品メーカー勤務
- 製造工場配属
- ライン工歴2年
- 設備保全職6年目
- 3交代勤務実施中
製造業のQCDとは?

QCDとは、下記のような3つの項目の頭文字をとったものです。
- Quality:品質
- Cost:価格
- Delivery:納期
これらの3つは製造業においてとても重要といわれています。
なぜ重要か簡単にイメージしてみましょう。
- 品質が低い ⇒ お客さんが買ってくれない
- 価格が高い ⇒ お客さんが買ってくれない
- 納期が長い・守れない ⇒ お客さんが買ってくれない
イメージしやすいですよね。
この中でも、Q(品質)は最も重要視するべきと定められています。
製造業のQCDすべてを請け負う設備保全マン

製造業であれば、どの部署でも少なからずQCDに関わってきます。
しかし、その中でも保全マンはQCDへの関わりが大きく、何か問題があれば責められやすい部署です。
まず、保全マンとQCDにはどのような関係があるのか解説します。
保全マンとQCDの関係
Q:品質
製品はいろいろな設備を使って作ります。
その設備に不具合があると、製品の品質へ大きな影響が出てきます。
保全の仕事は、設備のメンテナンスや維持管理のため、品質に大きく関係しているとわかります。

1つの小さな部品の破損や、調整のずれなどで製品の品質に影響が出てきます。
日々の対応にも気が抜けません!
C:価格
製品を作るためのコストを抑えることができると、価格を安くすることができます。
どのような状態で作ることができればいいのでしょう?
保全マンに関係する部分は下記の通り。
- 少ない部品費で製品を作ることができる
- 能力が高い(短時間で多くの製品を作ることができる)
- トラブル停止が少なく製品を作ることができる
このように、部品費の削減や、能力UPの改善、トラブル停止をしない(再発しない)設備を作っていかなければなりません。

改善に取り組む時間を作る必要があります!
ただ、なかなか時間が取れないのが現実。。。
D:納期
納期を守るため、毎月指示された生産数量を作る必要があります。
計画通りの生産を遂行するため、突発トラブルはできるだけ避けなければいけません。
そのため、突発トラブルが発生したときは、迅速に再発のしない事後保全の対応が必要になります。
また、限りなくトラブル停止のしない設備になるよう改善も必要です。
保全マンはQCDにおいて責められやすいポジション
保全マンはQCDにおいて、いろいろな部署から責められやすいポジションなんです。
どのように責められることがあるのか例を挙げていきます。
Q:品質
例えば、製品不具合によるクレームがあったとします。
その時にまず疑われるのが、設備不具合です。
『設備不具合 ⇒ 保全のメンテナンス、設備管理不足』
このように言われるのがおちです。
C:価格
製品を効率よく低コストで作れるよう、日々保全部署の上司に改善のプレッシャーをかけられます。
内容としては、 部品費の削減や、能力UP、トラブル停止低減の改善などです。
私の会社では、月に1回改善の進捗について確認され、なぜ進んでいないのか説明を求められます。
D:納期
生産が間に合わない場合があったとします。
その時にとりあえずの理由とされるのが、「突発トラブルによる設備停止」です。
トラブルによる設備停止時間がいつもと同程度でも、生産が間に合わないようなときにだけ責められることが多いです。

このように保全マンは、なにかと理由をつけて責められます。
難しいポジションですね。。。
まとめ:保全マンは何を言われても揺るがない広い心が大切

解説してきたように、保全マンはQCDに深く関係しています。
また、QCDにおいて不具合があると、何かと責められやすいポジションだと分かったと思います。
なかなかきついポジションですよね。
そのため、保全マンは何を言われても揺るがない広い心が大切です。
専門知識や手先の器用さより、保全マンの必要な素質かもしれません。
保全マンになろうとしている人は、自分がこのような環境に耐えることができるのか考えたうえで検討してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
おわりっ
にほんブログ村
コメント